1981年 4月がはじまった。桜も咲いた。

私は新学年が始まる前後もバイトに明け暮れていた。

高円寺の「ニューバーグ」では、副店長のような感じにもなり

店長が休みの日はハンバーグを焼いたりした。

昼めしは毎日午後3時すぎに、「ニューバーグ」のメニューから食べられた。

食事付きはいい。

現在も営業している。

私は飲食店でのバイトをいろいろやったがもちろんすべて賄い(食事)付きであった。

学生には嬉しい食事付きだ。

ニューバークではもちろん「ハンバーグランチ(確かサービスと呼んでいた)」を食べた。

当時はこれで
290円だった。この写真はハンバーグ2枚のセットで1枚のサービスランチが290円だった。

厨房の裏にスペースがあり、そこで明らかにごはん(ライスと呼んでいた)が大盛の

昼めしにありつけた。

高円寺の下宿近くの野方の「大衆食堂せきざわ」を忘れることはできない。

しかし「ニューバーク」も私の青春の味だ。

還暦を過ぎると青春など言う言葉を使うには恥ずかしいが、

「ニューバーク」や「大衆食堂せきざわ」が大学4年間で一番食べ、満腹になった店には

変わりがない。

「ニューバーグ」は今も高円寺で営業を続けている。

「大衆食堂せきざわ」は現在どうなったかは不明だ。

現在営業しているだろうか。

バイトをして食べる、これが基本的なことだ。

すなわち「働き」そして「食べる」。

この基本を忘れたところに衰退がはじまる。

どうも私の悪いところだ。

すぐに大げさな極端な考えを言いたがる。

まあ、今に始まったことではないが・・・

新学年が始まる、ある日久しぶりに大学へ行った。

新入生を勧誘するサークルなど相変わらず、ざわざわしている。

音楽サークルや体育会系のサークル、詩吟などのサークルもあった。

また極左(左だ右だと言ってもわからない世代が増えた)のサークルなどもあり

やはり騒然としている。

騒然としている学内だが、学外は江戸城の外堀があり、

4月は桜並木が市ヶ谷、飯田橋の駅から続く。

この桜並木で花見をしている学生も多い。

桜を見て感じ、月を見て感じる。

日本人の感性はここから来るのだろう。

小林秀雄

小林秀雄の短編随筆に唯物論では解釈できない、日本人の感性のことが書いてあった。

確かに「桜」や「月」を愛でる感性は日本人特有なのだろう。

その感性が現代ではインバウンドの外国人観光客にも注目され、

「桜ツアー」「月見ツアー」などがある。

多くの外国人に人気の日本だ。

逆に日本人が学ぶべき大切なことを忘れているのかもしれない。

1981年も4月に「桜が咲いた」。

私はバイトに明け暮れ、故郷の友人達は社会人1年生として働き始めた。

お嬢様大学の幼なじみも、美大を中退した友人も、サッカー好きの友人も。

桜は咲いたが、私の心持は少しどんよりとしていた。

1981年4月。

もう遠い彼方の話しである。

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