1981年2月、大学2年生が終わろうとしていた、冬 

私は大学2年の時、経営学部の選択授業で何を受講するか迷った。

選択すると1年間は週1回、授業がある。

また当然試験もあるし、最後は400字の原稿用紙に15枚程度の単位習得授業卒論みたいなものがあると聞いていた。

語学と体育だけは出席しないと単位がもらえないが、あとは試験で単位が取れる。

要するに試験さえできれば単位がもらえる科目だ。

自慢ではないが私の4年間の授業出席率はたぶん2割程度だろう。

当時は授業に出ないのが大学生だと思っていたし、また私に回りの先輩、後輩もそうだった。

この頃の大学生は授業を受け、しっかりサークル活動やボランティアなどもやり

私のころよりよほどしっかりしている。

流石に私も現在は大学生に限らず学生の本分は勉強することで、

現実社会で役に立つ立たないは関係なく体系的に学問をすることが学生の役目だと思っている。

決してアルバイトが社会勉強だなという考えにならないで欲しい。

その答えは社会人になってから良く理解できると思う。

日本国も最後は人材なのだから、国の税金を教育に使い、大学までは無償化できないものか。

税と社会保障の一体改革と言っているが、教育こそ将来最大の投資と思うのだが。

また話しが逸れた、私の選択科目の件だった。

私は悩んだすえ、清成忠男教授の「中小企業論」を選択した。

なぜかはよく覚えていないが、私の実家は私が大学に行く前まで、

故郷で小さい商売をしていたので「中小企業」との言葉に惹かれたのかもしれない。

最高学府T大学の卒業で、国民金融公庫(現在の日本政策金融公庫)に入社して、

その後母校の経営学部の教授になった人物だ。

当時はマルクス経済の授業で、労働者は資本家に搾取され、中小零細企業は大企業の

下請けでというようなステレオタイプの考えがあったが清成忠男教授の授業は違った。

1時間目の授業でまさに「目から鱗」だった。

教授曰く、「日本経済を支えているのは技術や競争戦略を持った強い中小零細企業だ」と

断言された。

今までマル経の教授の話しとはまったく違った。

私は、地方出身で実家は中小零細企業だった。

余り関係ないが日本経済を支えているのが中小企業で大企業も優秀な中小企業がないと成り立たない

という考えが新鮮だった。そのようなストレートな意見が心地良かった。

私は大学の講義で1年間休まずに出席したのは清成忠男教授の「中小企業論」だけだった。

私は卒業後、故郷の中小企業に就職した。

中小企業でも、何か競争戦略があり、その時代の変化に対応できる企業(家業)

が生き残ることができる。

大企業も時代の変化に対応できないと生き残れない。

ダーウィンの進化論を聞いているようだった。

私が卒業してから清成忠男教授は母校の総長となり改革を進めた。

先生は1996年から2005年までの総長の期間に新学部や新校舎の建設などを進めた。

勉強のことで自慢することは何もないが、清成先生の授業を受けたという事実は今でも私の自慢となっている。

先生はその後、日本のベンチャービジネスの手助けするような仕事をして現役で活躍されている。

私は卒業後、故郷で企業に勤務した。

現在は、まさに「中小零細企業」の集まりである商店街の仕事をしている。

大型資本の進出や大手量販企業の資本力にものを言わせた戦略に戸惑いながらも、

まずは自分達が程よく儲かり、その商店街や地域の為になり、また来街者の為になろうと日々

考え努力している市井に人々がいる。

これはこじつけかもしれないがまさに、

「日本経済を支えているのは技術や競争戦略を持った強い中小零細企業だ」いう、

清成忠男教授の教えと同じではないか。

故郷の商店街では商店街活性化手法の「まちゼミ」第2回目実施に向けて準備している。

事業者が自ら自分達の強みを見出し、お客様に為になり、地域の為になり、そして自らの為になる

「三方よし」の商店街活性化手法だ。

実は本日、平成29年3月18日 午後7時から「まちゼミ」生みの親、松井先生に来て頂き

勉強会がある。

予定では平成29年5月20日~6月21日まで「第2回目のまちゼミ」を実施する。

チラシなどできたらこのHPで公開したいと思う。

私はその事務局をやっているが、

「日本経済を支えているのは技術や競争戦略を持った強い中小零細企業だ」という

清成教授の教えを強く信じている。

中小零細企業やそこで働く人が「宝」だと確信している。

 

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